不動産コンサルティングを取り入れ、ニーズに応える税理士事務所
税務と不動産コンサルティングを両立した税理士事務所
社会を生きていく上で切っても切れない“税”の存在。しかしその中身は知ろうとすればするほど、理解しがたいもの。福島区にある「赤禿税理士事務所」はそんな税に関するあらゆる相談に乗ってくれる税理士事務所です。
「税には法人税、所得税、資産税といろいろありますが、税理士はそれらの税について相談に乗り、より良い方向へと導いていく存在です。また顧問先の方とコミュニケーションをとる機会が多い仕事ですので、税以外の相談も受けることが多いですね。まさに“町のなんでも相談所”といったところでしょうか(笑)」
そう語るのは代表の赤禿壽一さん。難解な税の話も非常に分かりやすく話してくれる物腰柔らかな方です。税理士は年々増え続け、企業数に対して若干の飽和状態であるというニュースも聞こえてくる同業界ですが、赤禿税理士事務所は毎年着実に顧問先を増やし、非常に安定した業績を誇っています。その理由を伺いました。
「税理事務、会計事務が基本業務ではありますが、それと同じぐらい力を入れているのが資産運用なんです。資産運用にも株、金、投資信託などいろいろありますが、もっとも重要視しているのは不動産関連の資産運用ですね」
税務と不動産コンサルティング。一見つながりのない2つの業務ですが、赤禿さんはどのようにこれらを両立させているのでしょう。
意外と知られていない不動産の運用による節税
「事業所得や利子所得など、所得税にはいくつかの分野があるのですが、その中の1つに不動産所得という、個人でビルやマンションを持つ方に発生する所得税があります。毎年3月に行われる確定申告ですが、不動産所得の確定申告をする人もたくさんいるんですよ」と言う赤禿さん。彼いわく、1億円の現預金を持つ人は少なくても、時価総額10億円の不動産を持つ人は意外と多いんだとか。
「不動産をたくさん持っている方は、所得税だけでなく、相続税の対象にもなるんです。私どもがアドバイスする不動産の資産運用というのは、そういった税金の負担を少なくしていこうというものです」
確かに所得税を払ったのに、相続税もとられてしまうのでは不動産を持つメリットが薄れるというもの。しかし実際に税を抑える方法などあるのでしょうか。
「例えば、ある地主さんが毎年300万円ずつ貯金した場合、10年で3000万円も貯まりますが、結局それ相応の相続税がかかってくるんです。しかし地主さんに子どもがいれば、その子が会社を設立して、家賃収入を会社の収入にすることができます。地主さんには地代だけが入ってくるようにして、建物だけを子どもに売却するんです。お金をぐるっと一周させただけですが、これだけで相続税を抑えることができるんですよ」
うそみたいな話ですが、これは現実に可能だそうで、もちろん合法な手続きだそうです。そして彼はこれを不動産運用に関する節税対策のほんの一例だと語ります。
「すごくシンプルに感じられたかもしれませんが、これをできていない方が実は多いんですよ。何も疑わずに『確定申告だから払って当然』と思われているようですが、そのような方々に『こうすればこれだけ節税できる』とアドバイスしていきたいですね」
長年培ったサービス精神で、税理士のあるべき姿に
平成14年に現在の事務所を立ち上げた赤禿さんですが、税務や資産運用といったキャッシュフローへの興味は、物心がついた時にはすでに持たれていたんだとか。
「実家が酒の販売店で、小学生の頃から手伝いをしていました。当時は今みたいに銀行にも自動引き落としや振込みなんていう機能は充実していなくて、手形の決済で当座預金に入金したり、小切手をチェックライターで切ったりと、子どもながらに色々させられました(笑)。そういった環境で育ったことで、自然にお金や税金の知識が身についていったんです」
その後、家業を手伝う中で税理士という人生の活路を見いだしていった赤禿さん。彼は当時の経験があったからこそ今の仕事に生きるものもあると語ります。
「旧来、税理士というものは弁護士や医者と同様に、先生稼業でした。しかし今は税理士も、1つのサービス業だと思うんです。不動産コンサルティングと言う特色を出すことも大切ですが、いかにクライアントのニーズに応えていくかが大事。今は税理士も飽和状態と言われ、簡単に別の税理士に変えられてしまうこともある時代ですからね。親身になって相談を受けることや、心から『ありがとうございます』と言える。そういったものは商売人としての経験があったからこそだと思います」
税務と不動産コンサルティングの両立という独自のスタンスを継続しつつ、さらにクライアントのニーズに応え続けていければと話す赤禿さん。彼がクライアントからの信頼を集める理由が分かったような気がしました。
(取材年月:2009年12月)